ゴルフが上手い人というのは総じてスコアも良いですが、完全に一致しません。ゴルフはいろんな要素が複雑に絡み合っており、ゴルフが上手くてもスコアが悪い時もあれば、ゴルフがそれほど上手くなくてもいいスコアが出ることがあるからです。
ゴルフが上手い人とは、どんなことができる人なのか?
ゴルフのスキル(技術)が高い人は、どんなことができるのか?
について解説していきます。
ゴルフのスキルアップにトレーニングは絶対に必要
ゴルフの能力を表すピラミッド
このピラミッドは
- 「身体機能」
- 「パフォーマンス」
- 「ゴルフスキル」
ゴルフスキルとは?
簡単にいうと「狙ったところに狙った球を打つ技術」のことです。結果に直結する部分のためゴルフでは非常に重要な要素です。
そのゴルフスキルを高めるために必要なのが土台となっている「パフォーマンス」「身体機能」です。ゴルフスキルを最大限に活かしたり、スキルを高めていくためには、筋力や、可動域、姿勢、バランス、安定性などのカラダの機能面やフィジカルなどの土台部分がとても大切ということです。
身体機能の土台なしにスキル向上はない!
この「身体機能」が低下していると
- 体幹が安定せずスイングで身体がブレる
- 可動域が狭くて身体を捻れない
- 筋力が弱く左脚に体重が乗せられない
- 姿勢が悪く疲れやすい
というような問題が生じます。土台となる「身体機能」が低下しているとスキルばかり練習しても土台が安定していないため図のようにピラミッドは崩れてしまいゴルフが上達しなくなってしまいます。
「いくら練習をしてもなかなか上達しない」という人は、もしかすると「パフォーマンス」や「身体機能」の低下が原因かもしれません。ゴルフを始めたての頃は「スキル」が未発達だったため技術を身につけることですぐに上達しますが、ある程度スキルが発達すると土台となる「パフォーマンス」や「身体機能」を向上させないと上達することは難しくなってしまいます。
ピラミッドの土台を広げることはスキルアップへの近道
この3つの中でも特に最下部の「ファンクショナルムーブメント」は、多くのゴルファーが目的として取り組むような「飛距離アップ」や「理想のスイング」「ゴルフの障害予防」を効率よく進めていく上で重要な要素になります。
今までいかに狙ったところに狙った球を打つかという【スキル】の練習をたくさんしてきた人ほど、ピラミッドの土台となる【身体機能】【パフォーマンス】をトレーニングすることで飛躍的に上達するチャンスかもしれません。
ゴルフで優先するのは4種類
ゴルフではコーディネーション能力をつけていくとよりいいでしょう。
- 連結能力
- 識別能力
- バランス能力
- リズム化能力
まずは連結能力。2つ以上の複数の動きを同調させる能力で、コーディネーション能力の中ではもっとも難しいとされています。
次に識別能力。分化能力とも言われています。これはスポーツを行う用具の扱い方に関する能力で、力の入れ加減やコントロールの方法などに発揮します。
それからバランス能力。文字通り身体のバランスを保つ能力で、身体を動かす時の大切な要素となります。
続いてリズム化能力。音や動きといった刺激を耳や目で感知し、その刺激をムダなく真似たり、音や動きに自分のリズムを合わせる能力です。
コーディネーション能力全般はあらゆるスポーツに対応しています。しかし、ゴルフに関して必要なのは連結、識別、バランス、リズム化能力の4種類がとても大切になります。
4種類のコーディネーション能力を高めれば、(ゴルフにおいて)運動神経バツグン! と思われるわけですね。
継続こそ能力を向上させる近道
では4種類のコーディネーション能力がどのようにゴルフに役立つのか、そしてその練習方法を紹介しましょう。
連結能力
2つ以上の動作の同調能力ですが、ゴルフはご存知のように複雑な動作の同調が求められます。ゴルフにおいて連結能力はもっとも大切な要素になります。練習方法で大切なのは、全身の筋肉と関節を意識することです。
たとえば軽く足を開いて立って、右手の人差し指で左足の親指をタッチ、次に左手の人差し指で右足の親指をタッチ。これを10回ワンセットにして、身体に負担がかからない程度に繰り返してください。
同じように右肘と左膝を曲げてタッチさせるストレッチも有効です。連結能力だけでなく、体幹も鍛えられますよ。
識別能力
ゴルフはクラブとボールがなければ始まりません。用具を扱う能力は欠かせませんね。練習方法の基本は2つを同時に行うことです。
丸めた新聞紙の上にテニスボールを載せて左手で持ち、右足だけで立ちます。5秒間続けたら、今度は右手で持って左足だけ立ちます。これを交互に3回をワンセットとし、適度に繰り返しましょう。
集中力が高められると同時に、上半身を前傾させれば重心位置の練習にもなります。
バランス能力
ゴルフの難しい点の1つは前傾を保ったまま、身体を捻転させること。特に初心者はこれができず、あらゆるショットの乱れにつながっています。バランス能力には、不安定な状態を認識し、その不安定さを立て直そうとする意識やそのために必要な筋力などが含まれています。
識別能力で紹介した練習方法でもバランス能力は向上します。その他の方法としては、床に1本の線を用意し、その上を歩きます。慣れてきたら、線を見ないようにして歩いてください。
リズム化能力
きれいなスイングを見て、それを自分に取り入れることができればゴルフは一気に上達します。そのために役立つのがリズム化能力です。
実際にプロのスイングを真似てみればわかるのですが、形だけでなく力の加減まで理解しないとなかなか真似できません。つまり、力の強弱がスムーズなリズムを生み出すわけです。
最後は縄跳びを使ってリズム化能力の向上を図りましょう。
早く飛ぶ必要はありません。同じテンポでゆっくり飛んでみてください。ジャンプのタイミングと腕の振りが力の強弱を養います。スマホアプリのメトロノームに合わせて飛ぶと、より正確なリズムを刻むことができます。
どれもカンタンな運動です。同じような要素を取り入れ、自分に最適な運動を作っても構いません。ただし、必ず継続することが大切になります。それぞれの能力は反復することで身体が覚えます。
曖昧な運動神経に頼っている、過信している人はゴルフの壁に当たります。スランプに陥る前に、コーディネーション能力を習得していきましょう。
P&A(バット アンド アプローチ)の重要性
「パット イズ マネー」という格言が示すように、アプローチを含めたグリーン周りの上達はスコアUPに直結します。
今まで平均3パットしていたところを2パットにできれば、一気に18打減らすことができるのですから、300ヤードのショットも3メートルのパットも同じ1打なんだと考えればパターの重要性に気付くはずです。
パッティングの要素として代表的なものには傾斜や芝目を読むことが挙げられますが、何十ラウンドも経験したコースならともかく、初めてのコースのグリーンを読み切るのは至難の業です。
そこでやはり大切にしたいのが自分のリズムや感覚を知ることです。リズム造りには昨今流行のルーティンなどが効果的でしょう。それから距離感も重要です。ボールとカップを結ぶラインだけにとらわれず、カップの先までラインをのばしてみたり、カップを大きなバケツに見たてるのも良いと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ゴルフは楽しいスポーツです。上達すればするほどさらに楽しくなっています。
またゴルフは新しい仲間との出会いや、大自然とのふれ合いも魅力です。
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